
Webサイトから商品開発までトータルブランディング


最初の依頼は「町の未来を描くWebサイト」の開発
北海道・むかわ町は、日本最大級の恐竜の全身骨格化石が発掘されたことで知られる、ロマンあふれる町です。化石の宝庫として、多くの研究者が訪れていたこの町ですが、「もっと観光に活かせないか」という強い想いから「むかわ町恐竜ワールド構想推進計画」がスタート。戦略室が立ち上がり、私たちがオフィシャルWebサイトのデザイン・開発をご依頼いただいたのが、すべての始まりでした。町長をはじめ、関係者のみなさまの熱い想いを直接伺う機会にも恵まれ、Webサイトにとどまらず、さまざまな施策を提案させていただきました。親子で参加できる発掘体験ツアーは、今では毎年予約がすぐに埋まる人気企画となり、町の魅力を体験として届けています。


「関係人口」を増やす、新しい地域商社の立ち上げ
観光客に多く訪れてもらえることはもちろん嬉しいことですが、町長が強く願っていたのは「関係人口の拡大」でした。訪れるだけではなく、もっと多くの人がむかわ町と“つながり続ける”関係を築くことで、持続的な地域の活性化につなげたいという想いがありました。その実現のために設立されたのが、地域商社「M Dino(エムディノ)」。恐竜にまつわる企画・商品展開はもちろん、地元の食材を活かしたプロダクトの開発・販売にも取り組む拠点となっています。私たちはこの新しいチャレンジのスタートから伴走し、商社のCI・VI(ロゴやビジュアル)設計、そして販売サイトの構築までを担当しました。

限られたリソースでも、自走できる仕組みを
恐竜関連の商品を販売するECサイトは、写真の見せ方や説明文ひとつひとつにこだわりを込めました。そして、日々の運営においても、町のみなさんが少ないリソースで“自分たちの言葉”で発信できるよう、仕組みそのものを設計しています。今もオフィシャルサイトでの情報発信や、新しいプロジェクトが動き続けています。2026年には、情報発信の拠点として町内に新しい施設が完成予定。町と人とのつながりを広げることを目的に始まったこの取り組みは、今後も進化を続けながら、むかわ町の未来を支えていきます。
